(はぁ?!今、俺の名前が出んかったか?!!)隆行が驚いた顔をすると、「相違ございませぬ。」と、宗珊が言葉を返す。(えっ?はっ?!)突然の事に混乱する隆行を他所HKUEよそ)に、やり取りは続いていく。「たしか、鑑理殿の奥方は、御主君の姉君でしたな。となりますと、我が土居家と吉弘家にも繋がりが出来る訳ですな。」「左様です。今後とも、宜しく御願いいたします。」「いやはや、こちらこそ、宜しく御願いいたします。」「はっはっは。なにはともあれ、これで大友家と一条家の絆は確固たるものになりますな。」「左様ですな。はっはっは。」(えぇ~?!どういう事だ?!俺、結婚するのか?!)まだ、現状が飲み込めていない隆行は、眼をキョロキョロさせて、「えっ?へっ?」等と言っているが、これは、何故か誰も取り合ってくれない。そうこうするうちに、「では、本日はこれにて。」と、会合は、お開きとなってしまった。